女性のPMSや更年期などの健康課題に、会社としてどう対応すべきか悩んでいませんか。制度を作っても利用されない、そもそも相談が上がってこない、男性管理職の理解が進まない。実は多くの企業が同じ課題を抱えています。今回は、女性の健康課題に向き合う企業事例と、形骸化しない進め方を解説します。
「女性の健康課題について、会社として何かやった方がいいのでしょうか。」
ここ数年、企業の人事担当者や健康経営担当者から、このような相談が増えています。
特にテーマに上がるのが、PMS(月経前症候群)や更年期症状です。
ただ、多くの企業が同じところで悩みます。
・制度を作るべきなのか
・研修をやるべきなのか
・どこまで会社が関わるべきなのか
・そもそも本人が言い出しにくいのではないか
そして結果的に、
「何もできていない」
という状態になってしまう企業も少なくありません。
しかし現場では、表に出ていないだけで、こうした不調によって働きにくさを感じている社員が一定数いるのも事実です。
例えば、
・体調不良でも周囲に言いにくい
・集中力が落ちるが怠けていると思われたくない
・更年期症状で気分の波や体調の波がある
・通院したいが仕事を優先してしまう
こうした状態が続くと、本人がつらいだけでなく、欠勤、プレゼンティーイズム(出勤しているがパフォーマンスが低い状態)、離職などにつながる可能性もあります。
そこで最近は、女性の健康課題に取り組む企業も少しずつ増えてきました。
ただし、ここでもうまくいく企業と形だけで終わる企業に分かれています。
よくある失敗は、制度だけ作って終わることです。
例えば、
・女性特有の体調不良休暇制度を作る
・相談窓口を設置する
・eラーニング研修を導入する
一見、しっかり取り組んでいるように見えます。
しかし実際には、
・制度が使われていない
・相談窓口が利用されない
・研修を受けて終わり
というケースが多くあります。
なぜこうしたことが起こるのでしょうか。
一番の理由は、「制度」と「現場」がつながっていないからです。
女性の健康課題はとてもデリケートな問題です。
制度があるだけでは、「使っていいんだ」とはなかなか思えません。むしろ、
「周りに迷惑をかけるのではないか」
「評価に影響するのではないか」
「理解してもらえないのではないか」
という不安の方が大きくなります。
つまり本当に必要なのは、制度そのものよりも、
・職場の理解
・相談しやすい雰囲気
・上司の声かけや配慮
・本人が無理をしすぎない働き方
といった、現場の空気やコミュニケーションなのです。
実際に女性の健康課題にうまく取り組んでいる企業では、いきなり制度を増やすのではなく、次のようなステップで進めています。

まず行うのが、管理職向けの研修や理解促進です。
特に男性管理職の場合、PMSや更年期について正しい知識がないままマネジメントしているケースも少なくありません。ここで知識と対応方法を知ってもらうだけでも、職場の声かけや配慮は大きく変わります。
次に、全社員向けのヘルスリテラシー教育を行います。
女性だけの問題にするのではなく、「誰にでも起こりうる体調の波」や「お互いに配慮する職場づくり」という文脈で伝えることがポイントです。これにより、特定の人だけの問題ではなく、職場全体のテーマになります。
そして、個別相談や専門職への相談導線をつくることも重要です。
体調の問題は、研修だけで解決するものではありません。運動、食事、睡眠、ストレスなど、生活習慣全体が関係していることも多く、個別に相談できる場があることで早めの対処が可能になります。
ここまでやって初めて、制度が「使える制度」になります。

健康経営の窓口では、女性の健康課題に対しても、
・女性の健康に関する研修
・管理職向け研修
・個別相談対応
・運動、食事、メンタル面からの生活習慣支援
・職場でできるセルフケア指導やワークショップ
など、現場に入りながら支援を行っています。
大切にしているのは、単に「女性の制度を作りましょう」という話ではなく、
誰かが我慢して働く会社ではなく、体調に合わせて働ける会社をどう作るかという視点です。
女性の健康課題への対応は、女性のためだけの施策ではありません。
管理職のマネジメント力、職場のコミュニケーション、相談しやすい環境づくりなど、結果的に職場全体の働きやすさに影響します。
そして多くの企業を見ていて感じるのは、このテーマほど社内だけで進めるのが難しいテーマはないということです。
デリケートなテーマだからこそ、外部の専門職が間に入ることで、社員が相談しやすくなったり、会社としてもどう対応すべきか整理しやすくなります。
女性の健康課題に向き合うことは、特別なことではなく、これからの時代の職場づくりの一つです。
ただし、制度を作るだけでは形骸化します。
現場の理解、相談できる仕組み、行動を変えるきっかけ。
ここまで設計して初めて、企業の健康経営として機能し始めます。
もし今、
「何かやらないといけないとは思っているが、何から始めればいいか分からない」
「制度を作っても使われない気がする」
「デリケートなテーマで社内だけでは進めにくい」
そう感じている担当者の方がいれば、それはとても自然なことです。
だからこそ、この分野は伴走型で進める企業が増えています。
女性の健康課題について、「何かしないといけないとは思っているが、どう進めればいいか分からない」というご相談を多くいただきます。制度を作る前の整理段階でも大丈夫です。自社の状況に合わせて、どこから始めるべきか一緒に考えるところからご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。
https://kenko-mado.com/
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